賢「翠、出来るだけ早くこちらもお役目を終わらす。その時はちゃんと答えを聞くから。
白棹、翠を頼むぞ。」

白【うむ。わかっておる。】

駅のホーム。1人一言翠に言葉を贈る。

希「来られました。」

一歩下がり、出入口に目を向けていた希美様が静かに言った。

翠も目を向けると、ジジ様の周りに黒いスーツを着た男性が4人。一目でジジ様が作られた式だとわかった。

秋「……別れの挨拶はすんだかの?」

一歩前に出たジジ様に翠は頭を下げる。

翠「はっ。お気遣い有難う御座います。」

秋「その4人は?1人は学校で見たな?」

チラッと拓海達に目を向けるジジ様。

最初は皆を連れていく気は無かったから慌てて関わらないようにジジ様から遠ざけた。だが…


希美『………1つ、お願いしたい事があるのですが…』