中に入ると、拓海、龍之介、飛鳥、蓮が笑顔で迎えてくれた。

飛「ようやく来ましたね。待ちくたびれましたよ。」

スッと立ち上がり椅子を引いてくれる飛鳥。

翠「あ、ありがとう。」

そこに腰を降ろすと目の前に阿部先生が座った。

蓮「白棹と拓海から話は聞いたよ。随分突然だね?」

翠「うん、でも学校自体は今日で終わりだったから」

龍「そうなのか!?」

白【学校はそうだが、帰るのは来週の予定だったがな。】

翠「その間に皆に何かお礼しようと思っていたんやけどね…」

何も出来なくてごめんと言うと気にすんなと笑ってくれた。

拓「そういや気になってたんだけどさ」

何かを思い出したように翠を見詰める拓海。