翠「すみません。庇って頂き有難う御座います。」

頭を下げるとポンポンと撫でられた。

「あ、阿部先生と神木さんって、どうゆう関係?」

ポツリと誰かが呟いた言葉に同調するようにあちこちから疑問の声が上がる。

「だよな。それにお役目とか器とか…
一体何の事だ?」

拓「翠、どうして…」

悲しそうにこちらを見る拓海に胸が痛む。

翠「拓海、ごめんね。ジジ様に貴方が友人で今回のお役目に巻き込んだと知られたら、貴方を神木に連れていくと言われるかもしれないから。」

拓「連れていくって…それって弟子にするってこと?」

気のせいか、拓海の目が輝いてる。

賢「そうゆう事だと思うが…?」

阿部先生も気付いたのか、怪訝な顔だ。

拓「じゃあさ、俺…」

キーンコーンカーンコーン

「「「あっ」」」

タイミング悪く予鈴がなり、阿部先生は立ち上がり生徒達に向かい叫ぶ。