拓「あのジーサンがいきなり教室に入ってきて『神木 翠は何処だ?』って…
あの人、誰?」

翠「……何故、此方に…」

?「遅いから迎えに来たのだ。新しいお役目の話もしたくてな。」

翠「新しい?ですが今回のでも私は学校に行けてないのに…」

?「退学届けを出しておいた。すぐにお役目に入り、無事完了すれば翠を当主候補として迎えよう。」

翠「なっ!?」

思わず絶句してしまった。何でここまで勝手に決められてるんや!?

拓「ちょっ、お役目って、当主って…
まさかあんた神木家の人間…」

翠「黙って!!」

鋭い声が廊下に響く。

「何あれ。拓海君に怒鳴るなんて!」

「つかあのジーサン、神木のジーサンか?何なんだ学校まで来て。」

これ見よがしに陰口を叩く生徒達を無視して翠は老人の前に膝を折る。