翠「な、にを…」

賢「冷静になれ!お前1人で敵う相手じゃない!!わかっているだろ!!」

怒鳴られ肩を揺さぶられる。そして気付いた。彼の手が震えているのに。

翠「ごめ…なさ…」

賢「謝るな。大丈夫、お前が無事ならいい。もう平気だな?」

翠「はい!」

阿部先生の目を見詰め、ハッキリと返事をする。

賢「よし、俺が援護する。行くぞ翠!」

翠「はい、兄様!」

そして翠は緋月に向かって走り出し、阿部先生は札を構えた。

緋【1人だろうが2人だろうが関係無い。まとめて相手をしてやろう。】

緋月は刀を構え、妖しく笑う。しかし、翠の心に迷いは無かった。

翠「はぁぁ!!」

ビュッ

ガキン!

緋【同じ事の繰り返しでは…】

賢「オンソワカカラリンミョウワンテンショウケン!"爆"!!」

いきなり緋月の後ろで爆発が起こる。