会話の終わりと同時に

1階についた。

手は繋いだままで...

恥ずかしいから、手を隠すように

陵に近づいて、手を後ろにした。

時間が経っても、

やっぱり老若男女関係なく

多くの患者さんがいた。

その人達の間を通って出口まで行った。

病院から出ると、私達の前には

綺麗な夕日が目の前にあった。

「「きれい...」」

たまたま重なった声。

嬉しくて...

「帰ろっか」

「うん!」

一緒に歩き出した。

「今日、何食べよっかな~」

「え!?

 もう??」

泣いた後には、やっぱり笑っていられる。

ここに、秋穂がいたら...

もっと楽しかったのかな?

何て、頭の片隅で考えていた。