「ちょ...どうしたの?」

「え...?

 覚えてないの?」

「何の...

 あ...病院にいる事?」

「覚えてる?」

「もちろん」

「意識不明の重体だったんだよ?

 よかったね!!」

「うん...

 ありがとうね」

「天音」

「ん?」

陵が、凄く真剣な顔をして

秋穂に話しかけた。

「お前、どうしてベランダから

 落ちたんだ?

 まさか...」

陵は、言葉を濁した。

多分、言いたかったのは

『"自殺"しようとしたのか?』

だと思う...