気付けばもう、

3-5号室の前に立っていた。

コンコンコン...

「はい」

中からは、秋穂の声が聞こえた。

私と陵は、顔を見合わせた。

やったぁ!!

この気持ちでいっぱいになった。

ガラガラガラー

「秋穂ーー!!」

「美雨!?」

「天音」

「陵も!?」

「心配させないでよ~」

私は、秋穂の顔を見て

涙が込み上げてきた。

生きてる...

生きてた...

よかったぁ...