なんて、今悔やんでも

もう時間は戻らないから...

「すいません」

「はい?」

「天音 秋穂さんは、

 どこにいますか?」

陵が、早々と看護士さんに尋ねた。

「天音さんは、3階の3-5号室ですよ」

「ありがとうございました」

陵って、凄いな...

何でも行動に移せて...

「エレベーターで、行こう」

「そうだね」

この病院は老若男女関係なく

多くの患者さんがいる。

小児科の方では、赤ちゃんの泣き声が

聞こえていたり、

内科の方では、咳をしている人がいて、

産婦人科の方では、

若い夫婦の人達が

お腹をさすりながら、

幸せそうな笑顔で歩いている。