「なぁ」

「ん~?」

「一緒に行かねーか?」

今...何て?

『一緒に行かねーか?』

まさか!!

陵は、私と一緒に行こうって

言ってるの?

ど...どうしよぉ~

「嫌だったらいいんだけど」

「嫌なわけないじゃん!!

 一緒に行こ?」

「逆に聞き返すな!」

ちょっと強がっていた陵の顔は

赤く火照っていた。

あぁ...

私、こんなに陵の事

好きなんだ~...

「見舞いに行くのに、

 花、買って行こうか」

「うん。そうだね」

病院に近い花屋さんで

秋穂の好きな向日葵を買って、

病院に向かった。