「何?」

「俺は天才だ!!」

「悪かったのね」

「はっきり言うなって!!」

帰り道、私達は笑いっぱなしだった。

朝の悲しみを掻き消すように...

「じゃあ、1時に

 美雨の家まで行くから」

「ok~」

「また、後でな」

「バイバイ~」

「またな!」

陵は、手を振って家の中に

入っていった。

秋穂のいない、私の家までの道。

寂しい。

この気持ちが胸を占領した。

あとで、会える。

また、一緒に通える。

そう思っても、今、

ここにいないのは事実で...