秋穂...

まさか、私の事気遣って?

「陵...ありがと」

「いいってことよ」

「秋穂も、ありがとう」

「あたし、何もしてないよ?」

「私ね...」

「"私"...?」

「?どうした??」

秋穂には敵わないや...

こんなにも、小さな変化に気付けるなんて...

「記憶...戻ったの」

「ほんとか?」

「うん...」

「だからかぁ...

 "あたし"から"私"に変わったのは」

「うん...

 色々、ありがとうね!!」

私は、私の中で最高の笑顔と共に

感謝の気持ちを伝えた。