一応言われたから、

布団に潜りなおした。

私...

こんなに、大切な事忘れてたんだ...

そう思っただけで涙が零れ落ちそうだ...

こんなにも、陵が好きだったんだって

改めて思った。

書いてなかったけど私、

記憶がない時も陵の事好きになってた。

"私"も"あたし"も、陵の事好きになってた。

きっとそういう運命なんだろう。

どんな私になっても、

陵の事しか、好きにならない...

きっとそうだ。


ガラガラガラー...

「美雨~、持って来たよ~」

「...って、おい!!

 持ってんのは俺だぞ?」

「男なんだから当たり前じゃん!!」

「...はぁ」

秋穂は、こちらを向いて

ウインクしてきた。

あーー!!