「何言ってんの!!

 さっ、早く入っちゃいなよ!!」

「はぁい」

秋穂...

本当に優しいね。


-優しい笑みの裏に、

大きな不安があるのに

気付かなかったけど...-


プールの水は、ちょうどいい温度だった。

ひやっとして、心地よかった。

足、腕、頭、背中、お腹...

順に体を水に慣らしていった。

中に入って、肩まで浸かって頭まで潜って...

最初の準備まではよかった。


事件は、もうすぐ起こる...