「じゃあね」

「バイバイ」

お互い手を振り別れた。

歩き始めて、ふと後ろを向くと

秋穂が心配そうな顔で

こちらを見つめていた。

あたしは、こんな些細な心遣いが

本当に嬉しくて...

あたしは、前を向いて歩き出した。

そして...

あの横断歩道に

差し掛かった。