「そんなにあたし達、

 頼りなかった?」

「そんな事は...」

「俺達、何年一緒に居るんだよ!

 そんな大切な事、黙ってんなよ!

 お前の辛さを、俺も知りてーんだよ」

「...陵...」

「あたし、ほんとに心配してたんだよ?

 あの、事故見てから...

 ほんと怖かったんだから!

 あのまま美雨が...

 いなくなくなっちゃったらって...

 うぅ...」

「...秋穂...」

あたし...

どうして気付けなかったんだろう。