ガサガサガサ・・・・・
足音しか聞こえない。
卓也の顔を見た。照れてるのかな?怒ってるのかな?
ウチには分からない。でも気持ちだけ伝えよう。
「卓也、ウチね、卓也の事好きなんだ。付き合ってください。」
卓也は意味も分からない顔をしていた。そして、卓也が言った言葉は・・
「いや、俺は・・・・・・・」
この言葉が聞こえたからウチはさえぎるように、
「やっぱり、だめだよね。無理だよね。家、近いからもう大丈夫だよ。送ってくれてありがとう。これからも友達でいてね。」
こう言ってウチは走りだした。
あーあ。ふられちゃったよ。郁子にメールして寝よ。
ウチはそう思って、メールをして寝てしまった。
・・・ーもう朝だ。今日も学校。
卓也のどんな顔をし、どんな態度をとればいいのだろう。
昼休みから教室に帰って来たウチ。次の授業の準備をしようと、机の中に手を入れる。
あれ?こんな紙切れあったっけ?その紙切れをだしてみると、{放課後、校舎裏に来てください。}と書いてあった。ウチは放課後になるのを待った。
学校での一日が終わり放課後・・・・・
校舎裏に行ってみると、そこにはなぜか卓也がいた。