「………え?」


「だって、私が死ねば龍夜は自由だよ?だから、私と別れたいのかなって。嫌いになっちゃったかな?って。」



そう言った私を見て龍夜は切なそううな顔をした。



「違うよ。俺は、桜と幸せになりたいんだ。愛してるから。


女達からの嫌がらせでこんな風になったんだ。
だったら、桜と俺の二人だけになれる世界に行きたいって思って……。


それに、千夏に言われたんだ。
桜の幸せを考えろって。
一度は桜と別れることを考えたんだけどな?やっぱり、桜と別れたくないって思って…。

嫌だったか?」


「嫌なわけないじゃない。私がどれだけ龍夜のこと愛してるかわかるでしょう?

だから、嫌なわけないよ♪
むしろ幸せ過ぎて嬉しいよ♪」



そう言いながら微笑むと龍夜は優しく笑って頭を撫でてくれる。



「ありがとう。俺も桜と一緒に居られて幸せだ。」



龍夜の姿がさっきよりも薄くなった。
今にも消えてしまいそうな龍夜が不安でぎゅっと抱きついた。



「…もう戻らないと。」


「嫌!!行かないで!?」



そう泣き叫ぶ私に優しくキスをして、ぎゅっと力強く抱きしめた。



「大丈夫だよ?言ったろ?俺は、桜と幸せになりたいんだって。


だから、ずっと一緒に二人だけになれる世界に行きたい…。


俺は、もう行かないといけないがすぐに会えるから。
待っててくれるか?」



優しく笑い私を愛しそうに見ながら言った。


そう言ってくれる龍夜が愛しくて愛しくて私から優しく龍夜にキスをした。



「分かった。


私、待ってるから。龍夜のこと待ってるから。

すぐに来てね?」