「マヂでムカつくのよあんた。龍夜くんに合わないっての!!龍夜くんだってどうせ遊びであんたなんかと付き合ってるんだわ!!あぁ…、なんて可哀想な龍夜くん…。こんな分からず屋で気がきかなくて可愛いげのない女なんかよりも私のほうがいいに決まってるわ!!」


「………。」



まぁ、確かにこの女の人が言ってることは当たってるけど…。
結局この人達は龍夜と別れろと言いたいわけか。


「だから、別れてよ。不釣り合いなのよあんたみたいな女。早く別れなさい。」



だけど、あんたになんか言われたくないわ!!



「別れません。」


「は?」


「別れません!!私は確かに龍夜とは不釣り合いな女だけど、龍夜はこんな私を愛してくれてる!!だから、あなた方に何を言われても別れません!!」


「「「っ!?」」」


「あ…あんた、他にも嫌がらせ受けてんでしょ!?なんで別れないの!?」


「だから今言ったでしょ!?龍夜が私を愛してくれて信じてくれてるのに私が龍夜を裏切るわけにいかないのよ!!だって、私も龍夜を愛してるから!!信じてるから!!」



そう言った私に迷いはなかった。
龍夜が愛して信じてくれるなら何をされても大丈夫な気がしたから…。
だから、私を愛して信じて下さい。
貴方さえいれば私は何もいらない。



「生意気なのよ!!あんた!!」


「キャッ!!」



一人の女が私の髪を下に引っ張ったせいで階段の一番上から階段の一番下まで落ちてしまった。



「ち…ちょっと!!ヤバイって!!」


「死んじゃったらあんたのせいよ!?」


「何よ!!あんたらだってこの女にムカついてたくせに!!」



そんな女3人の言い合いを聞きながら意識を手放した。