「・・・・・・智くんごめん」



そう、非常口の階段で呟いた。



・・・・・・虚しい。





好きな人には"女友達"としか思われてないし、
親友の元カレを騙すし、

人生が虚しすぎる。





「よっ。こんなとこでなにしてんの?」


「なんだ、恭平か」


「んだよ、俺じゃ悪い?」

「別に・・・」




恭平を見ると、また虚しくなる。


自分のやってることすべてが。




「有紗、今日部活は?」


「無いらしいよ」


「は?まぢで?聞いてねぇし」




だって、恭平・・・先輩の話聞いてないし・・・