「恭平は、"S"っていうより"F"だね」


「F?」


Fを知らないの!?



「普通の"F"」



「・・・・・・俺、普通?」


「普通」



ノーマルだね。


"S"でもないし"M"でもない。

普通の男子。


「別にいいよ、普通なら」

「ふーん」


いいんだぁ。


「だったら、有紗も"F"だな」


「だって、わたしは普通だし」



「つーかさぁ・・・」


恭平の顔が変わった!!


真面目になった。




「ん?」




「男子の部屋に来るってさ、どーいうことか分かってる?」