<<はあ〜..早く校長の話
終わらないかなぁ〜>>



そんな事を考えていた時




『こらっ!またお前ら...っ』



体育館の入り口付近で
生活指導の先生の怒鳴り声が
響いた。



<<何だろう―?>>



新入生のほとんどの目線が体育館の入り口付近に
集められた。


『イテテ..ちょっと
やっさ〜ん!やめて(笑)』


そこには制服を着くずし
髪を明るくそめた人が
ふたり立っていた。

おそらく先輩..?


『俺ら新入生に可愛い子
いないか見にきた
だけなんだよ〜(笑)』

『それがダメだと
言ってるんだっ!!』


そんなやりとりが交わされた後
先輩達は体育館を去っていった。


<<あんな人もいるんだ..>>

私がそう思った直後に

『では!皆さん!!
有意義な高校生活を
おくってください!!』


そんなありきたりの
挨拶と共に
入学式は終わりを告げた。



これが、運命の
出逢いだったんだね。
ね、先輩...