『――――…であるから』

校長先生の長い話にも
そろそろ飽きた。

周りを見渡してみると
普通の子ばかり。


私、"小宮山 ことみ"は
今日から高校生だ。
普通なら色んな夢や
希望をもってこの式に
臨むのだろうけど...。

そんなに頭もよくなく
そんなにバカでもない。

そんか子ばかりが集まる
この学校が私には何だか
"負け組"のたまり場に見えた。