20101124 X'masEve

携帯に一件の不在着信。
知らない番号からだった。

いつまでもしつこく鳴り響く着信音。
あたしはその電話に出た。


「誰?」

「〇〇中、佐藤康太。只今戻りました!」

「は?なにがしたいの?マジ誰?」

「あ?俺だっつってんだろ。」

「え!?本当に康太?嘘でしょ…
ねえ夢だよね。夢だって言ってよ。」

「夢じゃねぇよ。帰ってきたよ。」


あたしはよくわかんなくなってた。
本当に康太なのか、
遊ばれて楽しまれているだけじゃないか…
騙されているだけじゃないか…

でも電話の後ろにいた友達たちが
康太本人だということを証明させた。

半年ぶりに聞く康太の声は
どこか大人びていた。