夏休み、七夕、お盆、体育大会、
ハロウィン、文化祭…
康太のいない間たくさんの行事があった。
もちろん辛かった苦しかった、
悲しかった泣きたかった。
一緒に過ごす約束をした日も、
バンド演奏するからって
誘ってくれた文化祭も
康太とは過ごすことなく過ぎた。
たくさん病んで泣いた。
あたしのこと、笑う人間もいたけど
あたしの立場になって支えてくれたのは
同じ人間だった。
"結愛は一人じゃないから。"
"尊敬する。" "負けないで。"
"一途とかカッコいいじゃん。"
"結愛の気持ち知らないくせに…
あいつらは絶対待てないな。"
仲間は色んな言葉を掛けてくれた。
"キモ。" "自然消滅だら。"
"彼氏可哀想。お前のせいだな。"
真逆にこう言われたときもあった。
確かにあたしのせいかもしれない。
そう感じたときもあった。
あたしがあのとき嘘をつかなければ…
あたしがあのとき話を聞いていれば…
あたしがあのとき早く親に言ってれば…
あたしがあのとき…
全て後悔の言葉が出てきた。
でも康太の言葉を思い出したんだ。
あのときの手紙の言葉。
そう、
"自分を責めないで"
というたった一言だった。
***
きっと康太に出会う前のあたしだったら
後悔して泣いて潰れて…
そのままだったと思う。
きっと今のあたしが
強くいれるのはあなたのおかげ。
心が弱いあたしに
強い心をくれたのはあなたでした。