「今からどこ行くの?
暇ならうちらの住宅来る?」
正直行くのも絡むのもめんどくさかった。
だけど自分の地域ぐらいしか
遊びに行ったことがなかったから
ちょっと行ってみたかった。
「別に暇だしいいよ。」


それから20分掛け自転車で向かった。
「着いた。」
たくさん並んだ住宅。
間には公園がいくつもあった。
あたしたちは今いる場所から
一番近くの公園へ行った。

そこにはたくさんの人がいた。
あたしたちはベンチに座って
さっきの事を謝り合いながら語っていた。

「ねぇ名前は?」

「稚那(ちな)だよ。逆になに?」

「んーとね、結愛(ゆいあ)。」



稚那とあたしの友達は語ってたから
あたしは近くでサッカーやってた
男の子たちを見ていた。

別に特別上手い訳でもなく、
別に特別かっこいい人がいた訳でもなく、
別に特別サッカーが好きな訳でもない。
ただ単に暇だったから、
ただ単に中学生っぽいな~、
って思って見てただけ。