最近の日課だった、
優の彼氏の家での溜まり。
今日も学校終わって優と急いで向かった。
着いてすぐ優は彼氏のとこに行って、
あたしは置いていかれた(笑)
優の彼氏の部屋に行くと
康太は寝ていた。
最近康太は親と喧嘩して
友達の家を転々と
泊まり込みしているらしい。
そんな話を優の彼氏から聞いてた途中
康太が起きてちょっと語っていた。
そんな中、携帯の着信音が鳴った。
電話の相手は康太のお母さん。
部屋をかえて電話に出た。
「もしもし。」
「康太の母だけど、
康太どこにいるか知らない?」
「えっと、前〇〇で会ったけど
それ以来会っていません。」
「そっかぁ。どこ行くとか聞いた?」
「そこまでは聞いてないです。」
「てか康太の彼女誰か知ってる?」
「たしか〇〇中学校の子です。
康太になんかあったのですか?」
「家出して帰ってこなくて。」
「本当ですか…」
電話切ったら次はお父さんから着信。
康太の親に
嘘ついちゃった…
嘘はいけないって知ってた。
実際彼女ってのはあたしだし、
今、すぐそこの空間にいるの。
だけど
"ここにいます"
なんて言えなかった。
***
ごめんね、康太。
あたしがあの時ちゃんと親に伝えてれば、
あんなことにはならなかった?
康太があたしの側からいなくなるなんて
ちっとも考えもしなかった。
今更後悔しても遅いのにね…