なに。



なにを求められ…


「問題」


…は?


ぽかんとする私を苛立たしそうに睨み、その人は手をより差し出してきた。


「先生はちょうど手が空いている。教えてあげるから座って問題を出しなさい」


………。

……………。

……………えぇー…。


と、いう顔をしてしまったのだろう。

先生の顔がどす黒く微笑んだ。

初めて見る極悪な微笑に喉が引きつる。




「……座れ」




…ああ。

…もう。

ゴミ箱にゴミは入ったのにいい事は起こらないようだ。


『今日のアナタは最高!!金運・学運・恋愛運すべてがMAX!!この幸せ者!!』


…騙された。

本当に正真正銘心底騙された。


私はそう、携帯占いを呪いながら、


指示通り座った。