「先生…」 あの約束をした日から……… あたしは理科室に足を運ばなくなって。 先生とも話さない。 もちろん 「好き」なんて言える訳もなくて。 授業中にたまに目が合うくらい…。 「朝倉?どーした?行こうぜ!」 あたしは大谷くんの言葉でハッと やっと我に返った。 「うん!」 あたしは教室に向かった。 …あたしは知らなかった。 先生が切なそうに あたしの後ろ姿を見てたなんて。