「で?どこ?」 「えと、ココ」 とあたしは指をさす。 先生の目線があたしの指先に刺さってくすぐったい。 「ここ簡単なんだけど?朝倉?」 「確かに今日説明してたけど・・・」 あたしは必死に言い訳する。 「けど?」 「分かんなかった…」 先生はハァとため息をつく。 先生ごめんね? 「大丈夫だよ、別に。仕事だから。」 「え?」 あたし何にも言ってないし。 「顔がそういう顔してた。」