「危な・・・っ」




どうやらあたしはテーブルにぶつかって

転んでビーカーを落としてしまったらしい。





そして・・・今、






あたしの目の前には

先生の顔。






あたしは転んで仰向け。


それに覆い被さる様に先生がいた。






あたしをかばって

守ってくれた。




心臓が持たないよ・・・・・。








ビーカーは落ちて割れている。





その破片が飛んだのか先生の顔には傷。


そして血が出ている。









先生と目が合う。



先生は目をそらした。







「先生・・・血・・・」






とあたしは先生の頬にある傷を指で示す。




あたしの指には先生の血。






「本当だ…あんま触んなよ、汚ねーよ?」



なんかそういう先生が色っぽく見えた。