「―――おーい上村。休憩取った割には疲れてないかぁ?」 あのあとやっとの思いでコンビニまで行きパンを買い、無理矢理食べて戻ってきたのだ。 そりゃ疲れるよ、精神的にね。 「まぁ…いろいろありまして」 眼帯で隠す位なんだから知られたくなかったものなんだろう。だから、私は先輩にあの人の話をできなかった。 「いや、マジで大丈夫か?…今日は朝から頑張ってもらったんだし、定時であがってかまわないぞ。部長には話つけといてやるから」 「あーじゃあ………お願いします」 たまの好意には甘えよう。