・・・手? 後ろを振り返ると、甘くていい香りがした。 「なぁ、重いんだけど」 榊原だった。 心臓が飛び跳ねそうな位ドクドクしている。 「ぅっ、失礼なぁっ!」 榊原から離れると、目の前にどっさりあった書類が半分以上なくなっているのに気がついた。 「俺が半分持つ。お前どんくさいんだから」