鏡にうつったあたしは、とても情けない顔をしていた。 熱のせいで涙がウルウルとしていて、耳まで真っ赤で、まるで好きな人と話したみたいな――――― 「・・・冗談、でしょ」 これでも乙女暦18年だ。 この感情の正体くらい、わかる。 でも、 よりによってアイツ? どうやらあたしは、恋愛の神様にからかわれているようだ。