「なぁーに壮介じっと見ちゃってんの?」


樹は左目を少し細めて口の端で笑った。


「ばっ!!!」


あたしはヒューヒュー言う樹と唯乃たちを叩いた。


「思ってたんだけどぉ、なぎさ壮介のこと好きなんじゃないのぉ?」


「んなワケないでしょ!?」


あたしは榊原の方をちらりと向いた。


また目が合う。