あたしは樹の言葉にこくんと頷くと、榊原を見た。


女子に囲まれてうんざりしているのか、ため息をついていた。


あー・・・やっぱ無駄に顔整ってんな。


そんなことを考えながら壮介をじーっと眺めていた。


「っ、」


ふと、目があった。


無意識に目を逸らす。


「・・・なぎさぁ?」


樹の声に我に返る。