そこに居たのは、つんつんした黒髪の、パッと見かわいい男子。


重盛敦。


あたしの理想のタイプど真ん中だと思っていた同じクラスの人。


あたしに気づいたのか、彼はこちらを向いて笑った。


ガラス窓に寄りかかっている彼の姿は最高に可愛くて、思わずきゅんとした。


「重盛、話したい事って・・・」


警戒心をといたあたしは重盛に近づいていった。


「あ・つ・し」


重盛・・・じゃなく、敦はほおを片っぽだけふくらませた。