梓・・・

俺が初めて好きになった女・・・



なんで今さら思い出してんだよ。

イライラしながら家に帰った。


ガチャ──

知らない靴が並んでる。


誰かいんのかよ・・・



「竜兄ーー・・・」


奥から走って来る音がした。



・・・!!


梓・・・!!

やっぱりさっきの女は梓だったんだ・・・


「さっきの・・・」


梓?分からないのかよ・・・


「もしかして・・・竜兄なの?」


「・・・っそうだよ!!」


俺はそう言って自分の部屋へにげてしまった。