う、うそっ!!


私、蓮君の笑顔にときめいちゃった…!?


どど、どうしよう!!


まさかの展開に、一人でアタフタしていると、蓮君が不審そうに私の顔を覗きこんだ。


「ん?どうした?」


「べっ、別に何でもないの!それより、マフィン…気に入ってもらえて良かったよ。実はお菓子を作るのは好きだから、ちょっと味には自信あったんだ…。」


「へぇ、そうなのか!」


私は気持ちを紛らわせるべく、話を逸らした。


硬い表情をすることが多い蓮君だから、不意に笑顔を見せられると、ビックリしちゃう。


ついさっきの無邪気で温かみのある表情には、怖さなんて1ミリも感じられなかった。


不覚にも、少し見惚れちゃったよ…。


チラッと蓮君を見ると、視線が重なった。