「おい!雄大放せ!!」


俺は雄大に引きずられて裏路地に来た

―――なんか姉貴も付いてきてるし・・・






「コレ・・・」


雄大がそういって指差した先には今まで見たこともないくらいキレた優舞がオッサンを蹴っているところだった




「アイツ無駄に喧嘩しないんじゃなかったの?」


「・・・何かあるんじゃねぇの?」



――たぶんアノことだろ?

お前言ってたしな・・・



「お前そんなんで片付けるわけ!?」

雄大は珍しく怒った様子で問い詰めてきた


「別にいいじゃん
お前だって無害のヤツに手だしたことあるだろ」



――優舞は意味もなく手だしたりしねぇんだよ・・・





「護!帰るわよ!」


そういった姉貴にものすごい勢いで背中をバンッと叩かれた




とその瞬間優舞と倖凱が俺たちに気付いた