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それからしばらくというもの、私はずっと編集長を避けていた。
ある日の夜、私は帰ろうとして立ちあがる。
部屋の皆に挨拶をしようとして、編集長がいない事に気が付いた。
……どこに行ったんだろう?
見渡すと、梓もいない。
ふと、以前のお昼の話を思い出した。
………。
もやもや、イライラ。
あー、やっぱり恋愛なんて楽しくない!
この関係を変えよう、と必死になった途端、希望がない事が分かって、後輩も同じ人好きになったとか聞いちゃって。
今まで見てきた恋愛してる人は、いつも綺麗で輝いてた。
なのに、私は……
「はぁ」
私は溜息をつき、「お疲れ様です」と挨拶だけして部屋を出た。
瞬間。