連れられたのは、人気のない廊下。






「藍野さん…単刀直入にきくけど、私の事知ってる?」






「…いいえ、始めましてです。」







「ちょっと眼鏡外してくれない?」





「はぁ…。」






私は眼鏡を外した…紅い瞳は黒いカラコンで隠してる。








「…やっと見つけた、心配したんだよ、怜夜!」








…何故分かる?もう無理だ、今私を抱き締めているあの子は私が誰か確信している。







「…久しぶり、弥月(みづき)」








私は大親友かつ幼馴染み…奉(まつり)弥月に返事をした。