女子からは女かよ…な、男子からはがっかりしたような視線を受ける。
地味子ですもんね、わかります。
「名古屋から転校してきました…藍野玲といいます。よろしくお願いします。」
教室を見渡すと…
やばい、知り合いがいた。
どうか気付いてくれるなと願う…神様、いたら助けて。いればいいなー。
若干生命の危機を感じつつ自分に用意された席に着く。
ガン見してんじゃんあの子…視線が痛い。
どうにか初日はクリア、私は自分の寮に向かう。
大雅と颯也は二人部屋、真琴と私も二人部屋だ。
寮の部屋に行くと…先に真琴がいた。
「玲さん、よろしくね。」
「こちらこそ、美琴さん。」
他人行儀な挨拶に思わずお互い噴出した。
「…改めて、怜夜!よろしくね!」
「私こそよろしくね!真琴!」
「そういえば…クラスメイトの反応どうだった?」
「絶句してた、女子は颯也に目がハートだし、男子は私のキャラに騙されてるし。」
はい、でしょうね。
「怜夜はどうだった?」
「私?…残念って反応された。」
「…素だったら凄いだろうに。主に男子。」
「何か言った?」
「いえ、何も。」
こうして初日は終わった。