「じゃあね、日野さん」



素早く王子モードに切り替える。



「……ぁ」



美冬が何か

言いたそうだったけど、

あまりにも女子達がうるさいので

渋々女子達の方へ向かった。



「どうかした?皆さん」



「王子を待ってたんだよ♪」



相変わらず甘い声…

そんな声しか出せないのか?



「ねぇあのコって転校生でしょ?
 何で一緒に来てるのぉ?」



「ここの学校って道が
 複雑だから道案内してたんだ」