ドキドキしながらも、自然に私の瞼は閉じていた。
緊張のあまり、力んでしまった。



ぱくっ!



「わっ!?///」

み、耳になんか変な感触がっ・・・!?

「なーんて、飛我が俺を好きになるまでガマン♪」





って、おあずけっ!?!?





「(ていうか、もう好きなんですけどっ・・・!///)」

無駄に期待しちゃった私って・・・(泣)


 〜桜〜 


本当はキス、めっさしたかった。
でも、ヘタレな俺は恥ずかしくて・・・
キスなんてそんな、大それた事が出来なかった。



さーてと。



冗談はここいらにしておいて、俺も探さなきゃ。

俺はその棚の近くをくまなく探し始めた。
とりあえず全部の棚を開いたり閉めたりしていみた。

ない・・・

「(棚の後ろに落としちゃったとか・・・)」



キラッ



「ん?」

今、なんか光ったっぽい?

「ど、どうしました・・・?」

「なんか、あるかも」

「えっ」

俺は手を棚の奥に入れた。
ギリギリ届くかな〜・・・

「おっしゃゲット!」

「えっ!?や、やった!!///」

出してみると、それは綺麗な髪飾りだった。

「これ??」

「はいっ!!ありがとうございますっ!!」

飛我は凄く喜んでいる。
可愛い笑顔、それを見た俺のもほころんでしまった。

「でも・・・」

「どした?」

「ちゃんといつもは棚の中にしまってるのに・・・」


 * * * 


コツ、コツ、コツ・・・



「フフッ、全く美しい髪飾りだ・・・」



シャラン―――――・・・

コツ、コツ、コツ・・・