流れるのは時間だけで、時計の針の音が鮮明に聞こえた。
沈黙は以前、なにも変わらず。

桜君は私の部屋を物色している。

「・・・なにしてるんですか?」

「んー、どっかに飛我のアルバムとかないかなーなんて」

「ちょ、止めて下さいよっ!?あ、ありませんよそんなのっ!!///」

あ、アルバムは本棚の一番上の奥に閉まって置いてあるんだから!
桜君でも絶対に見つからないはず―――――。

「あ、これじゃない?♪」

「ぇえっ!?!?」

「ねー、飛我の前のクラスって何組ー??」

パラパラとページをめくる桜君。
そ、そんなすんなりと見つけるなんて!!

「だ、駄目駄目っ!!///」

「あ、もしかしてこの子!?」

取ろうとしても桜君が意地悪で私の手の届かないところで見る。
さ、桜君、背ー高いっ!!

「うわ〜・・・超くぁあいいっ!!」





きゃーっ!!!!///(恥)





「す、ストーップ!!」

「ぉわっ!」





グラッ・・・
・・・バタンッ!





「きゃっ!!」

バランスを崩して、私達は床に倒れた。
うちって畳だから、余計に地面の堅さが丸分かり。

すっごく痛い。

「いっつー・・・」

「あたたた・・・っ」

「だ、大丈夫?」

「ご、ごめんなさい・・・私のせいで・・・って」

「え?」

・・・私。

「・・・あ」



・・・桜君の上に乗ってる・・・っ!?



それに気づいた途端、私は顔を真っ赤にして桜君から退いた。
どどどどうしようっ!!

心臓がバクバク言ってる!!///

「ごごごごめんなしゃいっ!!」

「しゃいっ!?いや、き、気にすんな!?」

あ”ーっ!!

大事なところで噛んだーっ!!!(泣)