〜家の前〜 


息が出来ない。
いや、というか桜君の『おかげ』で大変なことが起きている。

「おじゃましま〜す」

夢、絶対これ夢。
私は深呼吸をした。



「ま☆ぼ☆ろ☆しッッ!!」



「(・・・なんて言えないよっ!!)」

大丈夫、うん大丈夫。
私まだ正常。
今のはただの心の叫び。

あー、冷や汗かいてきた。

え?
なんでそんなに焦ってるかって?





「桜君、もうとりあえず・・・帰って下さい」





私の家に桜君がいるんですよっ!!
空気がしかも・・・ち、違うんですっ!!

ていうか私、男の人、自分の家に上げたの初めてだ!///

「えー?なんでよー、今来たばっかりじゃーん!」

「よ、夜遅いですしっ!!///」

「あ、飛我もしかして照れてるー?♪」

そういうと桜君は私の頬を軽くつねった。

「い、いたっ。ちょ、や、止めて下さい・・・っ!///」

「痛かった?ごめんごめんっ」

とかいって、桜君バカにしてる・・・?
私は桜君の目を見た。

「・・・からかってます?」

「あ、バレた?(笑)」



もー、植島さんの方が気楽だったかもしれないっ!!



「はぁ・・・(合コンの方が楽しかったかも・・・)」

「なにそのため息ー、ちょっと傷ついた」

「す、すいません」

私はゆっくりとベッドに座った。
どーしても鼓動の速度が下がってくれない。

「・・・」

「・・・」



チクタク
 チクタク

チクタク
 チクタク