「なに?お前も行きたいのカラオケ!?も〜分かってるって、ちゃんとお前も連れて行くっつの!」

「植島だけ見捨てたりしねーっつのー!!」

そういうと茜は俺を肩を抱き、頭をワシャワシャとなで回した(正確には、なで回しやがった)。
別に、カラオケなんて興味な・・・いや、まぁ、飛我がくるなら話は別ですけど?

勝手に話が進んでるけど、



「・・・おう」



弁解すんのも面倒だし、一応ラッキー♪


 〜燕〜


「ちょっと私、トイレ行ってるくるね」

「オッケ!いってらっさい♪」

私は林田さんにそう小声で伝えて席を立った。
ちょっと疲れちゃった。

「はぁ・・・」

まさか合コンってこんなにも話すものだとは思わなかった。
私てっきり、軽いお茶会かなんかだと・・・

「(気を取り直せ私!)」

私は鏡に映る自分の顔を見つめた。





『・・・かつカレー』





「・・・っぷ」

植島さんの第一印象で、無口な人なんだなーって思ってたけど・・・
かつカレーかぁ、なんか可愛かったなぁ。

・・・にしても、私あの人とどっかで会ってる気がする。

記憶力は良い方だと思ってたんだけど、まさか私の思い違い?
私はリップクリームを塗り直した。

「そろそろ行こっと」



ガチャッ



「つーばめちゃん♪」

「ッ!?」

真治さんっ!?!?



ガタッ



「おっとっと!大丈夫?」

驚きのあまりよろけてしまった。
真治さんは私の腕を掴む。

「え、あっ・・・」

なんでこんなところまでっ!?

私は少し真治さんに違和感を持った。

「な、なんで真治さん。ここに・・・」

「わ、名前で呼んでくれた!嬉しいなぁっ!」

なんか勝手に喜んでる・・・
は、早く席に戻りたいな・・・

「・・・ねぇ、燕ちゃん」

「はい?・・・え」