ふと真治さんの方を振り向くと、



「・・・っ!?」



真治さんは、

私の髪を、

「は、長谷川っ・・・!?」





―――――嗅いでいた。





「(えええ)」

すると、存分に嗅いだのだろうか、真治さんは私を見て。
こう、言った。

「燕ちゃん、俺と同じシャンプー使ってない?」

「・・・」



・・・シャンプー?



「しゃ、シャンプー・・・ですかっ?」

「うん、俺と同じ匂いがするんだよねー」

しゃ、シャンプー・・・?
同じ匂いって・・・それだけで私の髪をっ!?///

「はははっ!真治!!さすが鼻だけはお前、良いよなっ!!」

「あーっははは!!ヤッバい!お腹、チョー痛いんですけどっ!!」

「私、涙出て来たからっ!!」

皆、わ、笑いまくってる。
キミちゃんとか涙出て来てるし・・・

いや、確かにこれは真治さんが可笑しい。

「な、なんで急に私のシャンプーなんて・・・」

「俺、『シャブリー』使ってんだけど、燕ちゃんは?」

「へ?」

急に話を切り替えられたので、私は少し驚いた。
え、えと商品名は・・・

私は全細胞を脳内に集めた。

・・・あ。





「・・・わ、私も『シャブリー』です」





「マジッ!?やっぱ俺すげぇっ!!」

うっそぉっ!?(☆皿☆)

「い、犬並みの嗅覚の良さ・・・」

「逆に尊敬するぞ、真治っ!!」

「だろっ!?」