私は階段を上り、飛我と書かれたドアを開けようとした。

「じゃあ、おやすみなさい桜君」

服どうしよう?
というか今何時だ?



キィ・・・



「―――――待ってよ」

「え?」

桜君?今なんて―――――。





バタンッ!!





「(ッ!?!?)」

ドアを閉められた。

横には桜君の腕が私の逃げ道を塞いでいた。
怖い、なんだか・・・いつもとオーラが違う桜君がいた。

殺気・・・じゃないけど・・・?





トン





「!」

するともう片方の桜君の腕が隣にきた。
もう完璧に逃げ道は封鎖された。

な、なに・・・?

「・・・それって他にも誰かくるの?」

「ほ、他?」

まぁ、確かあと三人男の子が来るよね。
私はあまりにも怖い桜君を避けて上を見ながら言った。

「あ、あとは男の子がちょこーっと・・・」

「ちょこっと?」

「え、えと、さ、三人来ますッ」

「・・・」

真剣な眼差し、静かに聞こえる呼吸。
なんだか、桜君が近付いて・・・?



ドク
ドク
ドク



「・・・っ」

とうとうお互いの鼻が当たってしまうほどの距離に近付いた。
目が離せない。





「・・・行かないで」